「定食屋になるしか…」酒の提供自粛、街の嘆きと苦悩

有料会員記事新型コロナウイルス

東谷晃平、深津慶造
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 緊急事態宣言の対象になることが決まった愛知県。酒の提供自粛を求められることになる居酒屋では、嘆きの声が続いた。

   7日午後5時半すぎ。

 「みた? 今日の感染者最多だって」

 名古屋市中区金山4丁目にある「ほのぼの居酒屋 縁」に、スーツ姿の常連男性が入ってきた。緊急事態宣言の適用が決まったこの日、愛知県が発表した新型コロナの感染者は、443人で最多を更新した。

 「久しぶり。全く減らんよね。ビールでいい?」。店を始めて21年目。1人で切り盛りしてきた店主の小浜一枝さん(80)が応じる。

 開店当初から通っているという会社経営の男性(67)が、店のテレビで県の要請内容を報じるニュースを見て、「え、来週は酒出してくれないの」と驚きの声をあげた。「ノンアルコールビールなら」という小浜さんに、「それじゃ居酒屋に来る意味ないよな」。

 小浜さんは、ノンアルコールビールをケースで仕入れ、宣言後も午後5時から午後8時まで営業するつもりだ。「迷うけど、常連さんがたくさんいるし、休んだら戻るのに力がいる」

 店内の話題のほとんどは新型コロナ。「酒を出すなって、悪いのが酒だけなら、午後8時までに限るのはおかしい」「誰も頼んでない聖火リレーをやって、こうなるのか」。40代の会社員は「当分の飲み納めのつもりで来た」と話した。

 名古屋市に隣接し、これまで…

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