JALの赤字、過去最大2866億円 業績予想は示さず

友田雄大
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 日本航空(JAL)が7日発表した2021年3月期決算(国際会計基準)の純損益は、2866億円の赤字だった。前年は480億円の黒字。コロナ禍で旅客数が減り、記録に残る中では過去最大の赤字となった。

 売上高は前年比65・3%減の4812億円だった。国際旅客の収入は94・3%減の279億円、国内旅客の収入は67・2%減の1740億円だった。国際を中心とした貨物事業は好調だったが、旅客の落ち込みを補い切れなかった。

 22年3月期の業績予想は開示しなかった。ライバルのANAホールディングスは黒字予想を出したが、日航は「現段階で合理的に算出するのは難しい」などとしている。

 決算と併せて26年3月期まで5年間の中期経営計画も発表した。

 最初の3年間は、コロナ禍からの再生の期間と位置づける。自己資本比率は、ことし3月末時点より5ポイント高い50%をめざす。

 続く2年間は、再び成長に向けて投資を拡大していく。21年3月期は3983億円の赤字だった本業の損益を、5年後に1850億円規模の黒字まで改善させることを目標にする。

 観光に強い格安航空会社(LCC)には積極的にかかわっていく。ビジネス利用は、コロナ禍が収束してもテレワークの浸透などで完全には回復しない可能性があるためだ。

 LCC強化の具体策として、中国資本傘下の春秋航空日本への出資比率を、6月に約5%から51%超に引き上げて子会社化する。出資しているジェットスター・ジャパン完全子会社のジップエアも含めたLCC3社の合計売上高を26年3月期には2倍にする計画だ。(友田雄大)