福島で過去最多の71人感染判明 初の「ステージ3」に

新型コロナウイルス

笠井哲也
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 福島県は7日、新たに71人の新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。1日の判明分としては4月8日の60人を超えて過去最多。感染急拡大を受け、県は感染状況のステージを初めて「ステージ3(感染急増)」に引き上げ、8日から月末までを「緊急特別対策期間」とし、県境をまたぐ往来の自粛などを呼びかける。

 7日には70代の女性1人の死亡も発表され、県内の死者は計127人となった。新規感染者は、5月だけで300人を超え、累計で3717人。内堀雅雄知事はこの日の県対策本部会議で「県内の感染状況はこれまでにない未知の領域に踏み込み、ステージ3に入った。この状態が続けば、通常医療を圧迫し、救える命が救えない状況にも陥りかねない」と訴えた。

 すでに県内の医療提供体制は限界に近い。直近1週間の確保病床の使用率は72・7%と、初の70%超え。重症者用病床の使用率も36・7%と過去最悪となった。直ちに入院できる「即応病床」の使用率も87・2%に達したことから、県は7日、病床数を391から456に拡大した。

 こうした状況を受け、県は特別対策で県民や事業者に、県境をまたぐ往来の自粛▽少人数、短時間での飲食▽部活動や宿泊を伴う学校行事を控えること▽テレワークの活用――、などを求める。県独自の「お願い」で感染者を抑え込みたい考えだが、どこまで効果が出るかは不透明だ。

 また、感染急拡大が続く会津若松市では7日も過去最多の26人の陽性が判明。会津地域の直近1週間の人口10万人あたりの新規陽性者数は77・82人と、単純比較はできないが、数字上は大阪府と同レベルの水準まで高まった。県は、3日から新型コロナ特別措置法に基づき、同市内で酒類を提供する飲食店などに時短営業を要請している。ただ、感染が抑えられないことも想定し、特措法に基づく「まん延防止等重点措置」の適用について政府と協議を始めた。

 県はこのほか、飲食店を起点に感染が広まっているいわき市福島市についても、両市と調整しながら時短要請を検討する。ただ、いまのところ、全県一律の飲食店への時短要請などには踏み切らない方針だ。

 7日の感染者の内訳は、会津若松市26人▽いわき市13人▽福島市12人▽郡山市9人▽喜多方市4人▽会津美里町3人▽本宮市南相馬市、伊達市、会津坂下町各1人。(笠井哲也)

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