リンゴ畑、「密」にして収穫増 イタリア発の新栽培方法

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土肥修一
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 農家数や収穫量の減少が心配されるリンゴ生産の現状を変えようと、新たな栽培方法を模索する試みが始まっている。「高密植わい化栽培」と呼ばれ、作業の手間が少なく、多くの収穫が見込めるのが特徴だ。課題もあり、青森県は今年度、新栽培法について予算を計上し、調査を進める。

 青森市浪岡で新しい栽培法に取り組む田中一幸さん(59)の農園では、高さが約3メートルと小さなリンゴの木が1メートルほどの間隔で並んでいる。

 高密植栽培は、リンゴの木の本数が10アールあたり300本以上と、従来の手法(10アールあたり18本ほど)や「わい化栽培」(同125本ほど)と比べて多い。木の高さが低く、狭い間隔で均等に並んでおり、収穫しやすい。収穫量も10アールあたり約6トンと、これまでの栽培方法より1・5~3倍ほど多いという。

 高密植栽培はイタリアを始め、世界的に取り組まれている栽培方法で、国内では長野県で少しずつ広がっている。新たに農業を始めた人でも栽培しやすく、苗木を植えて収穫まで通常は3~4年ほどかかるが、高密植栽培では翌年から収穫ができるという。田中さんは「人手不足の農家や若い世代でも栽培しやすく、収益の見通しも立てやすい」と話す。

 課題は初期費用の高さだ。木…

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