フロイドさん事件、連邦法違反罪でも起訴 新たな裁判へ

ニューヨーク=藤原学思
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 米ミネソタ州ミネアポリスでジョージ・フロイドさん(当時46)が死亡した事件で、地元の大陪審は、現場にいた元警官4人=いずれも懲戒免職=を連邦法違反の罪で起訴した。検察側が連邦地裁に提出した起訴状が7日、公表された。

 このうちデレク・チョービン被告(45)には、すでに州法上の殺人や致死の罪で有罪評決が出されており、6月に量刑が言い渡されることが決まっている。

 6日付の起訴状によると、チョービン被告は昨年5月、フロイドさんの首元を左ひざで地面に押さえつけ、合衆国憲法で保障された「不合理な身体拘束をされない権利」を故意に侵害したとされる。また、他の3人はフロイドさんに救護が必要だと知りながら、それを怠ったとされる。

 今回の起訴により、連邦地裁で新たに裁判が開かれることになる。連邦法違反罪は死刑や終身刑もありうるが、今回有罪の場合は有期刑になる公算が大きい。

 元連邦検事で、同州にあるセントトーマス大のマーク・オスラー教授によると、警察官が職務中の行為を理由に連邦法で起訴されるケースは珍しい。ただ、連邦法と州法の両方で有罪になっても、刑期が積算されるわけではない。オスラー教授は「連邦検事は事件の注目度の高さや、(何もしないことによる)市民の暴動のリスクを考えたのではないか」と話す。(ニューヨーク=藤原学思)