逮捕の記事で住所の地番まで掲載 静岡新聞社に賠償命令

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植松敬
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 逮捕を報じる新聞記事で住所を地番まで載せたのはプライバシーの侵害などとして、静岡県ブラジル人夫婦が静岡新聞社に約690万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が7日、静岡地裁であった。増田吉則裁判長は「地番を掲載する必要性が高いとは言いがたい」として計66万円の支払いを命じた。

 訴状によると、夫婦は2018年6月、覚醒剤取締法違反などの容疑で逮捕された後、嫌疑不十分で不起訴処分となった。同社は同年7月5日付の紙面で夫婦の逮捕を報じた際に住所の地番を掲載。夫婦は、ほとんどの新聞は容疑者の地番まで公開せず、同社の記事は犯罪報道で認められる限度を超え、プライバシーの侵害などと主張していた。

 判決は2人が子どもと同居していた状況なども踏まえ、地番の掲載について「私生活上の悪影響は大きい」と指摘し、プライバシーの侵害を認めた。

 謝罪広告の掲載を求める訴えなどは退けた。

 同社は「主張が一部認められず遺憾。判決内容を精査した上で、対応を検討します」との談話を出した。(植松敬)

■原告「最後まで戦う」…

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