HAWKS和通信:2 試合前の円陣、「ネタ」で団結

[PR]

 私の試合前の大事な仕事に、野手陣の円陣の撮影があります。ベンチ前で当番の選手が声出しをして盛り上げるんですが、その様子を3、4年前から公式ツイッターにアップしています。最近、反響が大きいんです。

広報の最前線に立って16季目。福岡ソフトバンクホークスのオフィシャルレポーター・加藤和子さんのコラム「HAWKS和(なごみ)通信」を月に1回、お届けします。

 戦う前に士気を高めるためにやることですから、以前は闘志があふれ過ぎて、「これはちょっと流せないな」という言葉が出ることもありました。でも最近は、そんな感じじゃない。おもしろ路線にいっています。「ネタ見せ」みたいな感じです。

 選手会長が最初で、次に年齢の上から下に、最後に外国人選手という順番で当番が回ります。

 2周目に入った4月15日に、選手会長の中村晃選手がアイブラックシールを取り出しました。まぶしさを軽減するために目の下に貼る、黒いあれです。「チャレンジすることがすごく大事なので、僕もやってみようと思います」と言って、それを眉毛に。「ナイスチャレンジ!」「似合ってる!」と、選手たちは大爆笑でした。

 37歳の川島慶三選手も、36歳の長谷川勇也選手も、眉毛ネタで体を張って笑いをとっていました。いつも盛り上げるのが37歳のムードメーカー、松田宣浩選手。小久保裕紀ヘッドコーチ、川崎宗則選手もそうだったように、ベテランがチームを盛り上げるというのが、ホークスの伝統になっています。

 ベテランが元気だと、若手も明るくなります。長いシーズンでは負けが続く時期もありますが、そんなときも雰囲気が悪くなることはありません。それがこのチームのいいところだと思います。

 実は私も先日、声出しを任されました。4月25日のロッテ戦の前に、その日の担当だった牧原大成選手に「今日、振ってもいいですか?」って言われたんです。選手でもない私がそんな大事なところに入っていいものかと思っていたら、誰も止めなかったので、行くしかないなと。

 数時間前に言われたんですが、その後はそのことで頭がいっぱいで、他の仕事が手につきませんでした。「声出しの前の日は寝られない」と言っている選手もいます。その気持ちがよくわかりました。