取り囲まれ、なじられる恐怖 スポーツが招いた不登校

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編集委員・中小路徹
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 いたたまれない光景だった。

 チームメートたちから離れたところにポツンと立ち、誰かに向かって何かを一生懸命に叫んでいる。

 それが、母親が室内練習場で目にした、最初で最後の娘の姿だった。

 小学生を対象とした、あるスポーツ競技のクラブでのことだ。練習は厳しく、好成績を残している。

 娘がクラブに通い始め、数カ月たった頃だ。大会当日の朝、気分が悪くなった。

 ある日には、「気分が悪くなって練習を見学した」と母親に明かした。その日を境に、体調不良を日常的に訴えるようになった。それでも体調がいい時には練習に向かった。

 クラブから保護者の練習見学は禁じられていた。だが、母親は迎えにきて練習終了を待つ間、ひそかにのぞいてみた。それが冒頭の光景だった。

 練習後、娘は「何とも変な顔」で出てきた。母親の顔をみると、苦しそうに泣き出した。

 帰宅して、何があったのかを聞くと、娘は練習の様子を語り始めた。

 指導者の指示通りにできてい…

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