聖火中止 競泳・鈴木選手の母がにぎった自作のトーチ

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宮野拓也
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 福岡県で11、12日に予定されていた東京五輪聖火リレーが中止になった。新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言の対象地域に加わるためだ。「残念だけど、誰のせいでもないから」。12日に中間市を走る予定だった鈴木裕子さん(60)=遠賀(おんが)町=は、そうもらした。

 次女は2012年のロンドン五輪競泳女子で、三つのメダルを獲得した聡美さん。ロンドン、リオデジャネイロに続いて東京五輪出場を目指す聡美さんに触発され、聖火ランナーに応募した。

 鈴木さんは中間市で生まれ、遠賀町の障害者支援センターで20年以上、知的障害者らを支える。利用者たちはずっと聡美さんのことを応援してくれた。聖火リレーはその恩返しのつもりだったが、直前まで秘密にしていた。中止になってがっかりさせたくなかった。

 聖火リレーまで1週間を切った6日、初めて利用者に告げた。新型コロナの感染者が増えている福岡市久留米市で公道での聖火リレーが中止になる一方、中間市では予定通り実施されるだろうと考えたからだ。

 施設内のホールに利用者と職員が40人ほど集まり、壮行会を開いてくれた。鈴木さんが手作りのトーチを持って走ると、利用者たちは笑顔を見せ「頑張って」と声をかけてくれた。

 福岡県内全域での聖火リレー

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