Tレックス、最盛期に2万頭 あまり速く歩けなかった?

有料会員記事

石倉徹也
[PR]

 地上最強とも言われる恐竜ティラノサウルス・レックス(Tレックス)の謎に満ちた生態を明らかにする研究結果を、米国とオランダの研究チームが相次いで発表した。体格の推定から、Tレックスは、最盛期に約2万頭が北米大陸で繁栄し、巨大な尾を揺らして人間くらいの時速4・6キロほどで歩いていたらしい。

 剣のような鋭い歯や巨大な尾を持ち、ラテン語で「王」を意味するレックスの名を与えられた肉食恐竜白亜紀末期(7千万~6500万年前)、生態系の頂点に君臨した。化石の発掘状況から、生息地は北米大陸。全長10メートル以上、重さ5トンを超える巨体を太い2本脚で支えて歩いていたとされる。

 Tレックスは、北米大陸に何頭いたのか。米カリフォルニア大バークリー校のチームは、体格が大きい捕食者ほど同じ面積に生息できる数が減るという「ダラムの法則」に基づき、エネルギー代謝が近いとされる世界最大の肉食トカゲ「コモドドラゴン」と比較。その結果、5トンを超える巨体を維持するのに、1頭あたり100平方キロが必要だったと推計した。

東京23区なら6頭いた計算

 東京23区の面積なら6頭いた計算で、生息地としていた北米大陸の230万平方キロの範囲だと約2万頭が生息できたことになる。この密度は現代のトラの6分の1、ライオンの14分の1。チャールズ・マーシャル教授(古生物学)は「Tレックスは体が大きく、生きるのに膨大なエネルギーが必要だった。どの恐竜よりも少数精鋭だったに違いない」と指摘している。

 Tレックスは約6500万年…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。