使い方は○○ペイと同じ 地域通貨は、町の中でぐるぐる

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 デジタル地域通貨を使った取り組みが福島県の会津地域で広がり始めている。会津大学では昨夏から食堂などで「Byacco(白虎)」が導入され、磐梯町では7月から町独自のデジタル通貨でプレミアム商品券を発行する。お金のデジタル化は何を変えるのか。

受け取ってすぐ使える 地域ぐるぐる回る通貨

 スマートフォンにQRコードを表示し、店員に読み取ってもらう。ものの数秒で決済が完了した。4月下旬、会津大学の食堂で、修士2年の並木優祐さん(23)が昼定食の支払いに使ったのが、白虎だった。

 「現金を持ち運んだり、おつりを受け取ったりする手間がない。お金を触る機会はほとんどなくなりました」と並木さん。いまでは学内の買い物のほとんどを白虎で済まし、友人への送金にも使う。数カ月分の利用履歴をスマホですぐに確認できることも白虎の利点の一つだという。

 白虎は、会津大学が東京のベンチャー企業「ソラミツ」と共同開発したデジタル地域通貨で、昨年7月、学内での本格運用が始まった。現在、約1300人いる学生の約3分の1にあたる460人が登録する。

 使い方は「○○ペイ」などキャッシュレス決済サービスと変わらない。スマホに専用アプリを入れて、お金をチャージ。入ったお金は「円」として、支払いや送金に使える。通常のキャッシュレス決済と違うのは、取引データが現金と同じ価値を持ち、受け取った店や人が、すぐにお金として使えること。このため地域内でぐるぐると回る。

導入決めた社長「手数料かかる。悩みに悩みました」

 白虎の導入は、大学の食堂や売店を運営するスチューデント・ライフ・サポート側にも利点があった。

 同社では以前から、利便性向…

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