ワクチン予約、岡山は10日スタート 市町村が混乱警戒

新型コロナウイルス

小沢邦男、吉川喬、中村建太
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 新型コロナウイルスワクチンの65歳以上の高齢者への接種が17日、岡山県内で本格的に始まる。施設入所者中心の接種から一般の高齢者に広げるが、ワクチン供給量はまだ十分でない。予約受け付けは10日午前8時半、ほぼ県下一斉に始まる。市町村は予約殺到などの事態を警戒している。

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 新たに接種対象となるのは約51万人。県内約700カ所の医療機関はどこでも受けられるが、集団接種会場(約50カ所)は住民票のある市町村が原則となる。

 予約はインターネットの「県共通予約システム」か、市町村のコールセンターへの電話で受け付ける。窓口での予約受け付けは基本的にしない。

 県のシステムに登録せず、直接予約を受け付ける診療所などもあり、県は予約前のかかりつけ医への相談を呼びかけている。また、接種21日後の2回目についてもまとめて予約するよう薦めている。

 県によると、5月中は予約が取りにくい可能性が高いが、6月には予約枠を広げられる見込みという。

 供給量はまだ十分でなく、先行接種の医療従事者では対象約8万人のうち、2回目の接種を終えたのは2割未満。施設入所者約5万人が対象の接種でも、医療体制の逼迫(ひっぱく)で医師の巡回が滞っていることなどから、2回目まで終えたのは92人にとどまっている。

 県によると、医療従事者向けワクチンは徐々にまとまった量が届くようになり、6日までに約4万9千人分が到着。5月半ばには全員分が確保予定という。

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 市町村には独自の対応を打ち出すところもある。

 倉敷市は予約と接種ともに、開始から10日間は重症化リスクが高い75歳以上を優先する。感染し亡くなった市内9人(4月29日時点)の全員が75歳以上であることを重くみた。新たに接種対象となる高齢者は約13万8千人で、うち75歳以上は約6万6千人。会場は7日時点で市内約160医療機関が決まっている。

 総社市は直前のキャンセルなどによりワクチンが余った場合、市内全189施設が参画する市の事業所ネットワークを活用し、介護職員への接種を調整する。まずはキャンセルが出た接種会場に近い事業所に連絡するという。

 ファイザー製のワクチンは解凍し、生理食塩水で希釈後、6時間以内に使う必要がある。新たに接種希望者を募る時間はないため事前に運用を決めた。加えて、個別接種に対応する医療機関は、かかりつけの患者らに回すこともできるとした。

 予約を巡る混乱への備えも。岡山市は10日からコールセンタースタッフを10人増やし、40人態勢とする。予約や問い合わせの殺到で混乱する懸念は強く、担当者は「日や時間帯を変えて繰り返し予約を試みて欲しい」と呼びかけている。

 また市は、かかりつけ医のいない人らに向けた市中心部の集団接種会場を決め、発表した。イオンモール岡山▽岡山シティミュージアム▽岡山高島屋▽クレド岡山▽イコットニコット――の5カ所で、17日から巡回を始める。(小沢邦男、吉川喬、中村建太)

ワクチン接種予約の注意点(県による)

・接種について、かかりつけ医に事前相談を

・予約はインターネットの「県共通予約システム」か市町村コールセンターへの電話で

・手元に接種券を用意し、必ず2回目の接種の予約も

ワクチンの相談は、県の専門相談センター(0120・701・327)へ。聴覚障害のある人はメール(coronavaccine-soudan@pref.okayama.lg.jpメールする)かFAX(0120・201・705)。

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