換気「見える化」するCO2測定器 コロナ予防へと開発

新型コロナウイルス

依光隆明
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 新型コロナウイルス感染を防ぐ重要な要素は換気。そのためには換気の「見える化」が大切、と長野県茅野市の会社が開発した高性能二酸化炭素(CO2測定器を同市の観光まちづくり会社が販売し始めた。導入したホテルは「危険が可視化できました。換気の目安になっています」。

 ウイルス飛沫(ひまつ)はアクリル板で防ぐことができるが、室内を漂うウイルスには効き目は少ない。対策とされるのが「3密」の防止や換気の励行。ウイルスは呼気の中に含まれているため、空気中のCO2濃度を測ることでウイルスの危険性を推し量ることができる。

 開発したのは茅野市の会社「宝産商」。もともとビニールハウスで使う農業用のCO2測定器を作っていたことが端緒となった。コロナ禍が広がり始めた昨年1月、CO2濃度がウイルス対策の目安になると発想。オフィスや店舗、医療施設などで使えるよう、緑、黄、赤で濃度を表示する新アプリの開発に取りかかった。

 完成したのは測定結果を近距離無線通信ブルートゥース」でスマホやタブレットに送信、色と数値で濃度を可視化するシステム。1千ppm未満が緑(換気良好)で、1千~1500ppm未満が黄(換気推奨)。1500ppm以上が赤(要換気)。複数の測定器の値を1台のスマホ、タブレットに示すこともできる。

ホテル社長「危険を可視化できる」

 普及に手を挙げたのは同じ茅野市にある観光まちづくり会社「帰ってきた蓼科」だった。矢崎公二社長は「このセンサーを使うことで安心して観光に来てもらえるように、と。新型コロナの不安が広がっていますので」。宝産商から販売を受託し、利益を蓼科地域の観光振興に使う。

 16台を導入、諏訪市茅野市の系列3ホテルで使っている親湯温泉の柳澤幸輝社長は「ロビーに置き、事務所にも置いています」と説明する。「ちょっと数値が高くなったから窓を開けよう、とか。大きな目安になります」。柳澤社長によると、外気は400ppmほど。「近くで息を吐くと1500ppm近くになります。危険を可視化することができます」

 同じ方式の機器に比べて安価なのが特徴で、矢崎社長は「正確に測定できて、安い。しかも地元の会社が作っている。広く利用してほしい」と話している。

 1台3万2780円(税込み)。問い合わせは「帰ってきた蓼科」(0800・800・7402)。(依光隆明)

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