若者の支持離れる韓国・文政権 任期1年、対策打てるか

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ソウル=神谷毅
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 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は10日で就任4周年を迎える。政権与党が惨敗した4月のソウルと釜山の市長選では若者離れが明らかになり、政権は来年3月の大統領選に向けて若者対策に動き始めた。レームダック(死に体)化が進むとの見方の強い文政権が、残り任期1年で実効性のある対策を打てるか注目される。

 政権与党「共に民主党」は6日、国会で「青年懇談会」を開き、20代の声を聞いた。汚職などが続いた朴槿恵(パククネ)前大統領を弾劾(だんがい)・罷免(ひめん)に追い込んだ2016年から17年の「ろうそく集会」に参加した男性は、家族の不正疑惑に絡んだ収賄などの罪で起訴された文政権の曺国(チョグク)元法相らの名を挙げ、強く批判した。「若者は大きく失望した。新型コロナウイルスの流行がなくて街頭に出られる状況なら、共に民主党はろうそく集会の対象だ」

 主催した国会議員は「若者たちは不正のない社会や雇用などを期待していたが、応えられなかった。失敗を自認するしかない」と語った。

 政権や与党の幹部をめぐっては、不動産売買や子どもの大学入試をめぐる不正が相次いだ。与党の中堅議員は「公正さを大事にする若者世代の怒りが高まっている」と話す。首都圏を中心とした不動産価格の高騰で、若者にとって「マイホーム」も遠い夢となりつつある。

 20代と30代は朴氏を退けて文大統領を誕生させた原動力だが、ソウルと釜山の市長選ではその若者層の文政権離れが顕著となった。ソウル市長選での年代別得票率では、与党候補が最大野党「国民の力」の候補に20代で約21ポイント、30代で約18ポイントの差をつけられた。

 世論調査機関、韓国ギャラップが7日に発表した調査では、低落傾向にある文氏の支持率は34%。なかでも18~29歳の層の支持率は26%と低迷する。

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