ロケット長征5号の残骸がインド沖に落下 中国が発表

北京=西村大輔、ワシントン=合田禄
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 中国政府の有人宇宙プロジェクト弁公室は9日、大型ロケット「長征5号」の残骸が、同日午前10時24分(日本時間同11時24分)に大気圏に再突入し、インド沖の海上に落下したと発表した。同弁公室によると、落下地点は北緯2・65度、東経72・47度で、「ほとんどの部品は大気圏に再突入した過程で燃え尽きた」としている。

 「長征5号」は中国独自の宇宙ステーションの中核部分を搭載し、中国南部の海南島から4月29日に打ち上げられていた。米国防総省は報道官が「ロケットはほぼ完全な形で落下してくると理解している」と指摘するなど警戒を強め、ロケットを追跡していた。

 米航空宇宙局(NASA)のビル・ネルソン長官は「宇宙で活動する国は、物体が大気圏へ再突入するとき、地球の人々や財産へのリスクを最小限にとどめ、透明性を最大限確保しなければならない。中国が宇宙ごみ(スペースデブリ)の取り扱いについて、責任ある基準を満たしていないのは明らかだ」と批判する声明を出した。(北京=西村大輔、ワシントン=合田禄)