桐蔭学園が12年ぶり6度目V 県高校軟式野球

黒田陸離
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 第69回春季関東高校軟式野球県予選の決勝が9日、相模原球場であった。桐蔭学園が昨秋の県大会優勝の三浦学苑を3―2で破り、12年ぶり6度目の優勝を果たした。両校は28日から栃木県で開かれる春季関東大会に出場する。

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 桐蔭学園が中盤から主導権を奪い、最終回の反撃も1点に抑えた。先制された直後の四回、福田の適時二塁打で追いつくと、2番手田口が手元で伸びる速球を武器に好投。相手の暴投、敵失で加点した。三浦学苑は9四球を得た序盤に得点を重ねられなかった。

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 桐蔭学園の背番号10・田口碧都(あおと)投手(3年)は、四回を前に自ら声を上げた。「行かせてください」。終盤に投げる予定だったが、制球に苦しむ先発を見て芹川浩二監督に直訴した。

 自信をつけた証しの言葉だった。右ひじのケガで昨夏から思うように投げられず、広い校舎の周りを走り込んだ。その効果が現れていた。「下半身が強くなったからか、ストレートで空振りが取れるようになった。そんな投手じゃ全然なかったのに」

 2回戦と4日前の準々決勝で連続完封。決勝では6回を投げ、バント安打2本に抑えた。攻撃でも五回の先頭打者として右前安打を放ち、勝ち越しのホームを踏んだ。

 最後の打者は、頭上のライナーに飛びついて仕留めた。「びっくりするくらい調子がいい。次は1番をつけたい」。初めてのエースの座に手をかけた。(黒田陸離)