経団連の中西宏明会長が退任へ リンパ腫が再々発の疑い

専門記者・木村裕明
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 経団連は10日、リンパ腫の治療で入院中の中西宏明会長(75)=日立製作所会長=が、定時総会を開く6月1日付で退任することを明らかにした。リンパ腫が再々発した疑いがあり、本人から退任の申し出があったという。中西氏の後任には、住友化学の十倉雅和会長(70)が就く。

 十倉氏は10日午後の理事会で後任の会長候補に選出され、6月1日の定時総会で正式に就任する。十倉氏は2019年から同社会長。経団連では2015年から19年まで副会長、19年から審議員会副議長を務めている。十倉氏は10日午後に記者会見に臨む予定だ。

 中西氏は昨年7月にリンパ腫の再発が分かり、抗がん剤治療を続けてきた。今年3月の時点ではリンパ腫は寛解したと説明していたが、その後リンパ腫が再々発した疑いが明らかになったという。

 抗がん剤治療の最終クールを終えた後になって倦怠(けんたい)感などの重い副作用が出たとして、先月19日の中西会長の定例記者会見を中止していた。10日午後の定例記者会見も中止する。

 中西氏は2018年5月31日、榊原定征(さだゆき)氏の後任の経団連会長に就任した。任期は22年までの4年間。6月1日の定時総会後に任期の最終年度に入る予定だった。会長の任期途中の退任は、02年に旧経団連と旧日経連が統合して以降で初めてとなる。(専門記者・木村裕明)