中国人は「アメリカン」がお好き 将来はコーヒー大国?

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北京=西山明宏
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経世彩民 西山明宏の目

 中国に来てから生まれた悩みが一つある。コーヒーがおいしくないことだ。「中国にもスターバックスなどはたくさんあるのでは」。確かにその通り。いまや街中でも郊外のショッピングセンターでも、どこでもコーヒーを飲める。ただ、スタバのようなコーヒーショップでも、マクドナルドなどのファストフード店でも、私が普通の「コーヒー」だと思っているものは出てこない。こちらで売っているコーヒーは基本的に、「美式珈琲(アメリカンコーヒー)」だからだ。苦みやコクがあまりなく、香りは控えめで、味は薄い。

 日本でスタバに行った際には「本日のコーヒー」をよく頼んでいた。味はその日の豆によって違うが、アメリカンよりは苦みやコクがある印象だ。中国のスタバにも日本と同じ豆が売っているのだから、きっとあるだろうと期待して店に行くと、アメリカンしかメニュー表に見当たらない。店員の背後に「本日のコーヒー」をつくる機械を見つけて、指さしてオーダーしたこともある。だが、機械を動かしていないと言われたり、時間がかかるとやんわり断られたりして、頼めたことがない。

 日本でも当然アメリカンコーヒーは売っているし、好みの問題なので悪く言うつもりはない。だが、中国では選択肢として、日本の喫茶店にある「ブレンドコーヒー」のような苦みとコクがあるものがほとんど見当たらない。中国人の友人に話すと、決まってこう言われる。「コーヒーは飲むけど、苦いのは好きじゃない」。スーパーに行ってもコーヒー豆を売っている店はあまりなく、ほとんどインスタントで薄味。コンビニで売っているボトルコーヒーはラテや、砂糖がたっぷり入った甘いものしかない。どうやら中国人の好みが違うようだ。

 さすがお茶文化の中国、コー…

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