レスリング栄氏の請求退ける 伊調選手へのパワハラ告発

村上友里
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 日本レスリング協会の強化本部長だった栄和人氏(60)が、虚偽の内容を含む告発をされたとして、伊調馨選手のコーチだった田南部力氏(46)に330万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(成田晋司裁判長)は10日、請求を棄却する判決を言い渡した。

 告発は栄氏が伊調選手らにパワーハラスメント行為をしたという内容で、弁護士が2018年に内閣府告発状を提出し、報道された。協会が設置した第三者委員会は一部についてパワハラ行為を認定した。

 栄氏側は田南部氏が弁護士に頼んで告発させ、マスコミにも伝えさせたと主張した。しかし判決は、弁護士が主に情報収集したのは田南部氏が相談した別の人物だった点を踏まえ、「告発状に田南部氏しか知り得ない事実があっても、田南部氏が告発などを依頼したとは推認できない」と退けた。(村上友里)

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