ゴミになる切手1億7千万円分を換金 元局員に実刑判決

新屋絵理
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 約1億7千万円分の切手を着服して金券ショップで換金したとして、業務上横領の罪に問われた芝郵便局(東京都港区)の元会計担当課長・細畑真佐樹被告(49)に対し、東京地裁は10日、懲役3年(求刑懲役5年)の実刑判決を言い渡した。坂田正史裁判官は「被害が大きく、常習性もはなはだ顕著で厳しい非難に値する」と指摘した。

 判決によると、細畑被告は2015~17年、計164回にわたって切手約374万枚(額面約1億7661万円)を持ち出し、金券ショップで換金した。換金した現金は交際相手との関係を維持する目的などに使っており、判決は「犯情の悪質さに照らすと実刑を免れない」と批判した。

被告「価値のないゴミという感覚で…」

 細畑被告が着服したのは、切手を1枚ずつ貼らず、料金相当額を現金や切手シートで一括して支払う「料金別納」郵便で使われた切手。使用済みを示す消印を押して廃棄するルールが守られていないことに乗じて着服を繰り返した。公判で細畑被告は「価値のないゴミという感覚で持ち出した」と語り、「日本郵便に多大な損害を与え、社員やお客さんの信頼を裏切り、申し訳ありません」と謝罪した。(新屋絵理)