九経連会長に西鉄の倉富純男氏 麻生氏は名誉会長に

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女屋泰之、北川慧一
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 九州経済連合会は10日、次の会長に西日本鉄道の倉富純男会長(67)を内定した。4期8年務めた麻生泰会長(74)=麻生セメント会長=に続き、2代続けて九州電力出身者以外がトップに就く。6月に開く総会を経て正式に決定する。

倉富氏「九州を元気にするのがロマン」

 10日の記者会見で、倉富氏は「九州を元気にするのが私のロマンで、絶好の機会を頂いた」と語った。

 倉富氏を後任に選んだ理由を、麻生氏は「伸びゆくアジアとのリンク(つながり)に期待。(人柄の)明るさも大事な要素」と説明した。会長就任を打診したのは昨年秋。麻生氏は今後、名誉会長に就いて倉富氏を支えるという。

 倉富氏は2013年6月に西鉄社長に就き、福岡市規制緩和策「天神ビッグバン」を追い風に天神地区の再開発を進めた。国際物流事業を経営の柱に育て、コロナ禍でも業績を下支えする成果を上げている。

 九経連は麻生氏の会長就任後、アジアへの農産物の輸出や観光客の誘客などに力を入れてきた。麻生氏は農産物輸出のために商社を設立するなど、「提言」にとどまらない施策も進めており、倉富氏の手腕にも期待を寄せる。

 ただ、西鉄の中核である鉄道・バス事業は利用者が落ち込み、21年3月期の業績予想で150億円の純損失を見込むなど経営は苦しい。九経連の会長ポストを担う企業に求められる金銭負担について、倉富氏は「身の丈というものがある」と述べるにとどめた。

 九経連の会長職は61年の設立以来、九電のトップ経験者が務めてきた。しかし、福島の原発事故後の原発停止で業績が悪化し、会長職を手放した。13年に九電出身者以外で初めての会長に就任したのが麻生氏だった。

「九経連はすっかり麻生カラー」

 就任当初は、九電の影響力が…

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