大分・日田市、市民提出文書の「性別記載欄」4割削除

加藤勝利
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 大分県日田市は4月から、市民に提出を求める申請書などの約4割で、書式の「男女」性別記載欄を削除した。性的少数者のうち性別を選択して記載することに抵抗感のある人に配慮し、職員らの理解を深めるための見直しという。

 また、法令上削除は難しいが配慮はできる書式もあるとして、6月に予定する「人権に関する市民意識調査」(5年に1度、対象1200人)で、今回から性別について「男」「女」とは別に、「男か女か答えることに抵抗を感じる」の選択肢を加えた。

 市は「性別記載欄が男女2択だと、『心の性』と異なる性を選ばねばならないことへの抵抗感があったり、『戸籍上の性』と『見かけの性』が異なって手続きの際に苦痛を感じたりする人がいる」としている。

 全庁の68部署が扱う性別記載欄のある申請書や通知書、アンケート、証明書など249件のうち93件の同欄を削除した。削除したのは、「国民健康保険国民年金異動届」や「放課後児童クラブ利用資格審査申請書」など。市は申請書の押印廃止にも取り組み、2906の手続きで押印を廃止した。

 市人権・部落差別解消推進課の河津佐恵美・総括主幹は、「性別記載欄は法令上の根拠や業務上の必要性がある場合を除き、年1回見直していきます」と話している。(加藤勝利)