立憲・枝野氏、内閣不信任案「現状では提出できない」

吉川真布
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 立憲民主党枝野幸男代表は10日、菅政権に対する内閣不信任案について、「(新型コロナウイルスの感染拡大が続く)現状で(衆院を)解散できる状況ではない。提出したら解散をされると明言されているので、提出はできない」と述べ、現時点での提出に否定的な考えを示した。国会内で記者団の取材に答えた。

 同党の安住淳国会対策委員長は3月、「4月中でも5月中でも(不信任案を)出すことはありうる」と述べ、対決姿勢を強めていた。一方、首相は先月6日、出演したテレビ番組で「不信任案提出は解散の大義になるか」と問われ、「当然なる」と答えた。

 共産党の小池晃書記局長は10日の記者会見で「100回くらい不信任には値する内閣だと思うが、(コロナ感染拡大の中で)野党からいまの時点で提出するのは賛成できない」と歩調を合わせた。

 一方、国民民主党玉木雄一郎代表は記者団に対し、「現状の不十分なコロナ対策の変更を促すことにもつながっていくので、最初から出さないということを決めつける必要はない」と述べ、枝野氏の対応を批判した。

 昨年は新型コロナウイルス感染が拡大している中、国民から「野党は批判ばかり」と受け取られる可能性を考慮し、不信任案提出を見送った。通年で提出を見送ったのは、臨時国会の途中で衆院解散があった2014年以来6年ぶりだった。(吉川真布)