国内最高齢バーテンダー死去 95歳、「雪国」生みの親

鵜沼照都

 世界中で飲まれているスタンダードカクテル「雪国」の生みの親で、国内最高齢バーテンダーの井山計一(いやま・けいいち)さんが10日、老衰のため死去した。95歳だった。通夜は12日午後5時から、葬儀は13日午前9時から、山形県酒田市千石町1の11の22のセレモニーホール酒田で、いずれも親族のみで行う。喪主は長男多可志(たかし)さん。

 一般焼香は12日は午後4時から、13日は午前8時から1時間程度受け付ける。

 プロの社交ダンス教師を経てバーテンダーになり、1955年に酒田市で喫茶・バー「ケルン」を開業。59年のコンクールで「雪国」がグランプリを得て、その後も多くのオリジナルカクテルを世に送り出した。90歳を過ぎても現役として店に立ち続け、業界のレジェンドに。2018年には半生を描くドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」(渡辺サトシ監督)が製作され、20年11月に「現代の名工」にも選ばれた。今年2月に体調を崩し入院していた。

 「YUKIGUNI」で2年半にわたり井山さんを撮影した映像作家佐藤広一さん(43)は「カウンター内にも気軽に入れてくれ、初対面の人でも好きになっちゃう感じでした。酒田の生き字引。図書館が一つ無くなってしまったような寂しさがあります」と話した。(鵜沼照都)