山口県の聖火リレー初日中止 知事「命と健康 最優先」

新型コロナウイルス

高橋豪、太田原奈都乃
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響が山口県内でも広がった。村岡嗣政知事は10日、緊急の記者会見を開き、13、14日に県内で予定されていた東京五輪聖火リレーのうち、1日目を中止すると発表した。村岡知事は「感染の広がりが十分把握できていない中、人が集まることで感染が広がることは何としても防がなければならない。安心安全と県民の命と健康を守ることを最優先にした」と説明した。

 県によると、1日目の13日のルートに含まれる7市では4月29日以降、254人の感染を発表し、新規クラスター(感染者集団)が9件発生した。2日目のルートの6市(感染者60人、クラスター0件)と比べて感染拡大が顕著で、感染経路がわかっていない感染者が多いことから、村岡知事が10日朝に判断し、7市長に伝えた。

 村岡知事は会見で、「苦渋の判断。楽しみにしていた方、準備してきた方に大変申し訳ない」と語った。各市長は知事に対し「やむを得ない」と話したという。

 2日目の14日については、感染状況を直前まで見極めて判断するとしているが、現時点では予定通り実施するとしている。

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 村岡知事は10日、県内の感染状況を「ステージ3(感染急増)」に引き上げたと発表した。この日の会見で、村岡知事は「当分の間、すべての都道府県の往来について控えてほしい」と話した。現時点では学校の休校や、飲食店への時短要請はしない。

 政府の分科会が示した六つの指標のうち、病床使用率(47・5%)、直近1週間(4~10日)の人口10万人あたりの新規感染者数(16・2人)、人口10万人あたりの療養者数(24・9人)の三つの指標で「ステージ3」の基準を上回った。10日にあった専門家による会議で「ステージ3相当」との見解が示され、村岡知事が判断した。

 4月10日から使用期間が始まっている県観光連盟が発行するプレミアム宿泊券について、村岡知事は「現時点では感染状況を見ながら対応を考えていく」とした。

 また、村岡知事は10日にあった全国知事会のウェブ会議で、ほかの知事と同様に全都道府県での緊急事態宣言の発令を求める考えを示した。村岡知事は「一定の期間は都道府県をまたぐ移動は全国でやめ、個別の地域の感染状況に応じた対策をしていかないといけない」と話した。(高橋豪、太田原奈都乃)

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