福岡県の新型コロナ、先週末に急増

新型コロナウイルス

神野勇人、藤山圭
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 福岡県内の新型コロナウイルスの新規感染者が先週末に急増した。9日はPCR検査数が少ない休日にもかかわらず529人を確認し、3日連続で過去最多を更新した。先月下旬から始めた飲食店などに対する営業時間の短縮要請の効果も見えず、担当者らは危機感を募らせている。

 「感染拡大を何とか食い止め医療の崩壊を招かないためにも、今まさに勝負どころ」。服部誠太郎知事は10日の全国知事会で発言し、県内の現状を訴えた。

 12日から緊急事態宣言の対象に福岡県も加わる。政府が対象入りを決めた7日に過去最多の471人を確認すると、8日に519人、9日に529人と3日連続で過去最多を更新した。

 4月下旬、福岡と久留米両市で、飲食店などを対象に午後9時までの営業時間短縮を相次いで要請。さらに今月1日には「まん延防止等重点措置」の適用を国に求め、6日から時短要請を県内全域に広げた。さらに商業施設なども対象とし、両市の時短要請も午後8時に繰り上げた。

 時短要請などの措置が、感染者数の変化などに表れるまでには2週間程度かかるとされる。しかし、時短要請を始めた4月22日に102人だった福岡市の新規感染者数は、今月9日に過去最多に迫る248人に上った。

 県保健医療介護部の白石博昭部長は9日夜に開いた記者会見で「時短営業などの措置が感染の件数にどのように影響したか、はっきりしない。効果が少なくてこれなのか、効果があるからこそなのか、分からないところがある」と説明。一方、直近3日間の感染は、福岡市やその周辺が多くを占めており、9日に過去最多に並ぶ64人の感染を確認した北九州市などでも注意が必要との認識を語った。

 感染拡大の要因の一つと考えられているのが、変異株による感染だ。従来のウイルスに比べて感染力が強く、若い世代でも重症化のリスクが高いといわれている。4月上旬は約5割だった変異株による感染が、最近は約8割まで上昇している。

 重症患者の増加は医療体制の逼迫(ひっぱく)にもつながりかねない。服部知事は全国知事会で「感染拡大は変異株の影響も大きい。我々からもデータを提供している国立感染症研究所の研究、分析結果を早期に開示して頂きたい」と要望した。(神野勇人、藤山圭)

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