打倒天理大! 京産大ラグビー部に新監督、再起をめざす

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佐藤祐生
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スポーツ好奇心

 京都産業大ラグビー部監督にこの春、卒業生で元日本代表の広瀬佳司さん(48)が就任した。屈指の名キッカーと言われ、ワールドカップ(W杯)には3度出場、引退後は所属したトヨタ自動車愛知県豊田市)を率いた経験もある。監督という立場で母校の後輩たちに何を伝えるのか。

 3月末、広瀬さんは最初のミーティングで部員たちに呼びかけた。「京産大らしく戦っていこう」

 スクラム、モールといったFW力を前面に押し出した戦い方が京産大の伝統だ。そのスタイルを継承しつつ、「自分の経験、知見を反映させていきたい」と語る。

 80分間、走り続けることができる、低い姿勢でプレーし続けることができる、タックルに何回でもいける――そんな選手の育成をめざし、ウェートトレーニングやランニングなど基礎的な練習を徹底させているという。

 「一つのことをこれだけやった、という自信を持たせたい」との狙いもあってのことという。

 京産大関西大学リーグでの優勝が4度。全国大学選手権には34回出場し、4強入りが7度。関西では、天理大同志社大に次ぐ強豪という位置づけだが、近年は低迷する。リーグ優勝は1998年が、全国4強も2006年度が最後だ。

 一昨年、計47年間率いた大西健(けん)・元監督が勇退し、昨季は元日本代表でOBの伊藤鐘史(しょうじ)さんが監督を務めた。リーグ3位、全国大学選手権は3大会連続での初戦敗退に終わり、監督が1年で代わることになった。

 再起へ向け、抜擢(ばってき)されたのが広瀬さんだった。

 日本代表の司令塔SOとして、W杯を3度戦い、トップリーグのトヨタ自動車では監督を務めるなど実績に申し分はなかった。さらに20年からバックスコーチとして母校の指導に加わっていた。

 監督就任の打診に迷いがなかったわけではない。昨季は平日はトヨタ自動車愛知県豊田市)で社員として働き、週末だけを学生の指導にあてていた。

 普段の仕事や今後の人生を考えると二つ返事では引き受けられなかった。一方で、「母校に恩返ししたい」「チャレンジをしたい」という思いも捨てられなかった。

 トヨタ自動車に相談すると…

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