声潜め「大阪から…」 広島・宮島で目立つ県外ナンバー

有料会員記事新型コロナウイルス

東郷隆 大久保貴裕
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 広島県湯崎英彦知事は10日、新型コロナウイルスの感染状況が深刻だとして、改めて外出の半減を呼びかけるとともに、クラスター(感染者集団)を防ぐ対策を追加で実施すると発表した。緊急事態宣言について「今の感染状況が続けば(発出に)つながる」との認識を示した。

 県内の9日までの1週間の10万人当たりの新規感染者数は28人で、最も深刻な「ステージ4(感染爆発)」の指標の25人を超えて過去最悪の水準。直近2週間では感染者の約6割が30代以下で、年代別では20代が約3割と最も多い。

 湯崎知事はこの日の記者会見で「クラスターが発生すると医療や保健所が耐えられなくなる」と危機感を示した。県立高校の授業を原則オンライン化し、部活動で他校との練習試合を行わないことや、高齢者施設の従事者へのPCR検査を週1回に強化するなどの対策を行うとした。

 現状については「緊急事態宣言レベルの危機的な状況」と指摘し、宣言の適用について「感染状況は国と共有している。適切に判断してもらいたい」と述べた。(東郷隆)

     ◇

 県の集中対策がスタートして最初の日曜となった9日。市街地と観光地を歩きながら、実際の人出の傾向を探ってみた。果たして対策の効果は出ているのか。

 200店超が軒を連ねる広島本通商店街。アパレル店やチェーン飲食店が開き始めた午前10時台からランチ時にかけてアーケード街を行き交う客はみるみるうちに増え、道を急ぐフードデリバリー配達員が人波をかき分ける姿が見られた。

 ソフトバンク子会社「アグープ」がまとめたこの日午後3時の解析データでは、商店街に近い八丁堀エリアの人出は一昨年5月と比べて11%減。県の掲げる「人流5割、接触8割削減」には程遠かった。

 商店街は中四国最大規模。これまでは遠方からの遊び客も多かったが、振興組合の山内将嗣さん(45)は「必要なものだけを短時間で買う近隣客が多いのではないか」とみる。自身が専務を務める老舗「羊屋」は洋服やジュエリーを扱うが「体感で売り上げ3割減」。実際に記者が声をかけた男女10人は市内か近隣市町からだった。

 しかし、広島パルコそばの広場「アリスガーデン」の周辺などではたむろする若者の姿もあった。友人3人で飲酒を伴うランチを楽しんだ男子大学生は「このままだと第5波や第6波も来るかも」との危機感は持ちつつ、本音を漏らした。

 「大学ライフを楽しめるのは人生で一度。ずっと我慢してたら、学生生活が終わってしまう」

「ごめん」 足早に立ち去る男性

 市中心部から車で40分離れ…

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