4歳に残された最後の視力 台湾と日本で見た希望の光

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台北=石田耕一郎
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 コロナ禍で国境を越えた往来が制限されるなか、一人の台湾人男児(4)が昨年12月に来日した。目の悪性腫瘍(しゅよう)が悪化し、視力をまもるラストチャンスを東京での手術に託していた。高額の手術費の工面やビザの取得といった壁を、日台の人々の協力で乗り越えた末の渡航だった。

忘れられない執刀医の言葉 台湾に電話した

 男児は台湾南部の高雄に住む范明守ちゃん。生後4カ月の時、地元の病院で網膜芽細胞腫と診断され、左目の摘出手術を受けた。この時すでに右目の裏側にも小さな腫瘍が確認されており、投薬と化学療法を続けたが、昨年8月、腫瘍の拡大が判明。破裂すれば、視神経を伝って脳に転移し、命を失う可能性があった。

 「右目を残すには、放射線を出す超小型の金属板を眼球の裏側に一時的に縫い付け、腫瘍を死滅させるしかない。手術ができるのは、日本と米国の病院だけです」。明守ちゃんの祖父の内縁の妻で、明守ちゃんから「おばあちゃん」と慕われている潘育宜さん(42)は当時、病院で聞いた医師の説明に言葉を失ったという。

 潘さんは明守ちゃんとは血の…

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