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ファイザーワクチン、12~15歳にも 米国で使用許可

新型コロナウイルス

合田禄=ワシントン、市野塊
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 米製薬大手ファイザーと独バイオ企業ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、米食品医薬品局(FDA)は10日、これまで16歳以上だった緊急使用許可を12歳以上に拡大すると発表した。米国内では近く12~15歳の接種が始まる見込みだ。

 FDAによると、臨床試験でワクチンを接種した12~15歳の1005人から新型コロナの感染者は出なかったが、比較対象として偽薬を接種した978人からは16人の感染者が確認された。また、ワクチンをうった12~15歳190人と、16~25歳170人の免疫反応を比べたところ、結果は同様だったという。

 報告があった副反応は、接種した部分の痛みや頭痛、発熱などが1~3日続くのが典型的で、16歳以上の臨床試験の結果とも一致していた。ただ、人と人の間の感染を防ぐ効果や、どれくらい効果が長続きするかといったデータは十分でないという。これらを踏まえ、FDAは12~15歳にも緊急使用を許可した。

 米疾病対策センター(CDC)が12日に拡大するか検討する会議を開いた後、接種を推奨するとみられている。米バイデン政権は新学期が始まる秋までに、なるべく多くの子どもたちが接種できるように接種体制を整える方針を示している。

 米国内では米モデルナ製と米ジョンソン・エンド・ジョンソン製にも緊急使用許可が出ているが、いずれも18歳以上が対象になっている。18歳以上の約58%が少なくとも1回の接種を終えているが、現在の接種対象が16歳以上だけのため、全体では46%にとどまっている。

 FDAのジャネット・ウッドコック長官代行は「親は(対象となる)子どもの接種を検討してほしい。子どもへのワクチン接種は日常を取り戻すのに役立つ」と話している。

 日本では、厚生労働省がファイザーから臨床試験のデータの提出を受け次第、医薬品の審査をする医薬品医療機器総合機構(PMDA)で安全性や有効性を判断する。データに含まれる人種の差などを評価し、追加の国内治験が必要かどうかを検討する。

 対象年齢の変更は、ワクチンの使用方法などを示した添付文書の改訂で対応する。新たなワクチンの承認手続きなどよりも迅速に判断できる見通し。(合田禄=ワシントン、市野塊)

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