第2回牙むく治安部隊、そして爆発音 女たちは「鎖」を作った

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ミンスク=喜田尚
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女の顔をした革命 ベラルーシ②
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 2020年8月9日のベラルーシ大統領選から3日後の12日早朝、首都ミンスクの女性たちの間でさまざまなSNSのチャットを通じて、呼びかけが拡散した。

 「コマロフスキー市場に集まろう」

 フリーの被服デザイナー、エカテリーナ・ゴルジェエワ(31)にも複数のグループから連絡が入った。「あなたは行くの?」と問い合わせてくる友人もいた。ゴルジェエワは「みな別々の情報源でこの集まりを知った。言い出したのが誰かは分からない。でも特定の人や団体が組織的に集めたのではないことは確かだ」と振り返る。

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自作のマスクを披露するエカテリーナ・ゴルジェエワ=フェイスブックから

 午前11時、市北東部の市場前の広場にはもう100人ほどの女性が横一列に並んでいた。10代から高齢者まで、年齢層はさまざまだった。白いシャツ、白い上着、白いズボン。みなが思い思いの白い服を着て、つないだ手で車が行き交う通りに向かって花を掲げた。ウェディングドレスを着た人もいた。

 時間が経つほど鎖に加わる女性の数は増えていった。「暴力ではいい男になれない」。そんな手書きの横断幕を掲げたグループもあった。

ベラルーシ出身のノーベル文学賞受賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチの代表作にちなみ、「女の顔をした革命」とも呼ばれる同国の抗議活動。現地からの報告を全5回でお伝えします。2回目は、当局の暴力停止を求めて立ち上がった女性たちの思いに迫ります。

かけ離れた「圧勝」 抗議に牙むく部隊

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