中国の人口、昨年1千万人増 少子高齢化が加速傾向

北京=西山明宏
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 中国国家統計局は11日、2020年の総人口が14億1178万人だったと発表した。19年から約1千万人増えていた。ただ高齢者人口の増加が目立つ一方、労働力人口は減っている。中国では出生数は近年減少傾向で、少子高齢化が加速していくとみられる。

 国家統計局は毎年サンプル調査に基づいて総人口を推計しているが、10年ごとに日本の国勢調査に近い戸別訪問などを実施して、より正確な人口を調べている。今回は昨年11月1日時点の調査となる。19年に14億人を突破した総人口は、20年は10年から7206万人、5%超増えていた。

 目立ったのが、高齢者の増加だ。10年前に約1億8千万人だった60歳以上は2億6千万人にまで増えた。労働力人口である15~59歳は、約9億4千万人から8億9千万人にまで減った。

 中国政府は当初、調査結果を4月上旬に発表するとしたが、情報の整理が必要などとして延期していた。「大躍進運動」以来、約60年ぶりに人口が減ったのではないかとの観測が一部で流れていた。国家統計局は4月29日、「人口は増え続けている」とだけ発表する異例の対応をとった。観測の広がりを打ち消す狙いがあったとみられる。(北京=西山明宏)