「私は第2夫人」悔いるシリア女性 隣国で生活に苦しむ

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レイハンル〈トルコ南部〉=高野裕介
【動画】シリア人難民が多くするトルコ南部のレイハンルと、「第二夫人」となった女性のインタビュー=高野裕介撮影
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 第2夫人――。内戦下のシリアから隣国トルコに逃れた女性たちの中に、そう呼ばれる人たちがいる。法的な手続きを踏まずに「結婚」し、財産分与の権利はない。内戦開始からまもなく10年。帰国のめども立たず、自らの選択を悔いる日々だ。(レイハンル〈トルコ南部〉=高野裕介)

 シリア国境からわずか3キロ。トルコ南部レイハンルの街を歩くと、道行く人たちからアラビア語の会話が聞こえてくる。広場で、チョコレート菓子を売る9歳の男の子が記者にアラビア語で言った。「これを買って。1リラ(約13円)だよ」。レイハンルのあるハタイ県は人口約166万。4人に1人はシリア人の難民だ。

男性には妻がいた

 この街に住むシリア人女性のワルダさん(42)は8年前、隣接するシリア北西部のイドリブ県から幼い子ども5人を連れ、密入国業者の手引きで逃げてきた。

 「エンジニアでアパートも所有している男性がいる。これからの生活が大変でしょう。子どもたちのためにも結婚しなさい」。入国して間もなく、密入国業者に3歳年上のトルコ人男性を紹介された。2011年、夫のアブドルカリムさんは戦乱で爆弾の破片が首を直撃して死亡。生活の当てもなく、再婚を決めた。

 ところが、男性にはトルコ人…

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