終盤の魔物を見た 囲碁名人戦リーグ、河野・余戦

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大出公二
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 囲碁の終盤には魔物が棲(す)む。盤上に姿を現すことはまずないが、4月の名人戦リーグ、河野臨(りん)九段VS.余正麒(よせいき)八段戦に現れた。最後のわずか1目を争う半コウ争いが驚天動地の大変化に発展。魔物が暴れ回った。

写真・図版
半目をめぐる鬼勝負を制した河野臨九段=東京・市ケ谷の日本棋院

 4月1日午後8時58分、東京・市ケ谷の日本棋院。午前10時から始まった対局は序盤の布石、中盤の戦いを経て、互いの陣地の境界線を定める最終盤のヨセに入っていた。

 明日の朝刊に結果を入れられそうだ。私は盤面を映す記者室のモニターを見つつ、パソコンを開き送稿の準備に入った。ところがここから激闘が再開された。

 実戦図余の▲に河野が白1と…

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