「誓約書」ではなく「確認書」提出を 三重大が方針転換
三重大学(津市)は11日、政府の緊急事態宣言が出された地域から通う学生に提出を求めていた、「会食しません」などの項目にチェックを入れる「誓約書」について、提出を今後求めないことを決めた。代わりに、新型コロナの感染防止に取り組む「確認書」の提出を全学生と全教職員に求めるという。
誓約書は「学内では一人で食事をします」「三重県内では、人数や時間を問わず会食しません」など8項目を列挙。学籍番号、学部、学年、名前を記入し、誓約する項目にチェックして出すように求めていた。
三重大学学務部によると、11日の報道を受けた学長以下の緊急会議で決めた。今後、全学生と全教職員に提出を求める確認書の項目は「検討中」だが、新しい生活様式に即して学生や教職員に求める行動を想定し、誓約書の内容に準ずるものになるという。
担当者は「一部の学生にだけ誓約を求めるのかという議論になった。今後も学生や大学の安全のために全力で取り組む」と話す。
同大学のある教授は「一方的な通達では意味がない。学生は大学内だけで生活しているわけではないから、大学は学生と一緒になってコロナ対策を含めた大学生活を考えていくべきだ」と話した。(大滝哲彰)
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