奈良の観光地は「人流」抑制されず 増えた県外ナンバー

新型コロナウイルス

上田真美 伊藤誠
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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で迎えた大型連休で、奈良市の主な観光地への人の流れが抑制されていなかったことが同市の調べでわかった。

 市では観光地や主要駅などに混雑状況を測るWiFiパケットセンサーを設置し、付近を通過したスマートフォンなどの通信機器の数を計測している。

 市によると、近隣3府県の2度目の緊急事態宣言が解除された3月1日以降、奈良公園周辺の土日祝日で最も高い検知数8304を計測したのは、花見のシーズン中の3月27日だった。

 「人流」を抑止することなどを目的に4月25日には、近隣3府県に3度目の緊急事態宣言が出された。奈良県は宣言やまんえん防止等重点措置の適用は求めず、27日に県独自の「緊急対処措置」を発表した。

 だが、奈良公園周辺の人出は大型連休中、天気の良かった5月3日は直近のピークだった3月27日の数値に近い7645を記録し、4日も6324と高い水準だった。

 同市が市役所前で奈良公園など市街地側に向かう車両のナンバーを調べたところ、4月24、25日は県外ナンバーが3~4割だったが、5月3、4日は5割に達した。

 同市の仲川げん市長はツイッターで「県下に緊急事態宣言が発出されなかったことで十分な来訪抑制効果が得られなかったと考えられます」と指摘した。(上田真美)

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 奈良県大和郡山市議会は11日の臨時会で、新型コロナウイルス感染症対策をめぐり、県内でも緊急事態宣言などの発令を国に要請するよう荒井正吾知事に求める意見書を採択した。

 意見書では、県が独自に「緊急対処措置」を策定したものの、大型連休中も京阪神から人の流入が多くみられるとして「県民が不安を抱えている」とより強い措置を求めている。

 この日は、医師や看護師の確保など医療提供態勢への支援を国に求める意見書も採択した。(伊藤誠)

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