飛び込んだ女性 非番の警察官と高校生がとっさの連携

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原田達矢
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 京都市山科区で今年3月末、水路で自殺しようとした女性が、高校生や警察官ら5人に救助された。偶然居合わせた5人の協力に、山科署と山科消防署から感謝状が贈られた。

 5人は、龍谷大平安高校3年の岩本文哉さん(17)と大森優聖さん(17)、中京署巡査の宮口優花さん(23)と母親の志穂さん(47)、大津市の70代の女性。

 山科署などの話によると、5人は3月末、山科区で70代の女性が水路に飛び込んだのを目撃した。非番で母親と一緒に愛犬の散歩中だった宮口さんは、その場にいた高校生らに「110番と119番をお願いします」と伝え、流される女性を追いかけた。とっさに、愛犬をつないでいた全長約1・5メートルのリードをはずし、ロープ代わりに水路へ投げ入れたという。

 女性はリードをつかみ、宮口さんが岸辺に引き寄せた。岩本さんと大森さんは、女性の腕をつかんで一気に引っ張り上げた。女性は軽傷で命に別条はなかったという。

 救助後、宮口さんが「自ら命を捨てるのは駄目だよ」と言葉をかけると、女性は「すみませんでした……」と泣きながら話したという。

 4月27日に感謝状が贈呈された、岩本さんと大森さんは「からだがとっさに動いていた」と話した。宮口さんは「一人でも多くの人を守りたいという思いで警察官になった。救助できてよかった」と話した。

     ◇

 2020年の府内の自殺者数は、13年以降初めて増加に転じた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあるとみられる。府や民間団体は、思い悩んだ時には早めに相談するよう呼びかけている。

 厚生労働省によると、府内の…

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