「いっそロックダウンを」 宣言延長初日、都心の様子は

新型コロナウイルス

伊藤和行
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 緊急事態宣言が12日に延長され、東京や大阪、京都、兵庫の4都府県に加え、新たに愛知、福岡の2県が対象地域に加わった。延長初日の朝を迎えた東京都心だが人の動きに変化はあるのか。都心を歩いた。

 午前8時すぎ、JR上野駅の改札では、マスクをした通勤客や高校生らが途切れることなく続いていた。

 経理を担当する会社員男性(55)は「延長されてがっかりしたが、特に仕事内容が変わることはないので今日も昨日と変わらず通勤しています」と苦笑い。テレワークはできても月1~2回という。

 東京の11日の新規感染者数は925人だった。火曜日に900人超となるのは約3カ月半ぶりだった。

 男性は、「いっそロックダウンぐらいしないと感染はすぐに収まらないでしょう。同じことの繰り返しでみな飽き飽きしているんじゃないですか」と話した。

 午前9時すぎ、上野恩賜(おんし)公園の東京国立博物館の入り口には「閉館」の案内が出され、赤色の入場規制のベルトが貼られていた。公園内も人通りが少なく閑散としている。

 靴の商社に勤める男性(52)は午前中は有休をとり博物館に来たが「やっぱり開いてないか」と残念がった。「話さず食事もしなければ大丈夫だと思うのに」。在宅勤務の拡大でビジネス靴の需要が減り、会社は近く廃業する。男性も失職するといい「周りの会社もどんどん傾いている。私は退職金が出るのでまだいい方です」と力なく笑った。

 同館では特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が再開予定だったが、中断が継続に。近所にある国立科学博物館のほか、六本木国立新美術館、皇居近くの東京国立近代美術館、国立映画アーカイブといった国立施設の計5カ所で、12日以降の再開館が決まっていたものの、11日に一転して休館となった。「民間施設で追従するところも出かねない」と考える都側の強い要請を受け、文化庁が休業継続を決めた。

 政府分科会の指標では、直近1週間の感染者数(人口10万人あたり)が「25人以上」となると、最も深刻なステージ4に相当するが、東京は10日時点で「39人」だった。医療体制への負荷を示す重症者用の病床使用率は「38%」で、ステージ3(20%以上)に相当する。(伊藤和行)

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