慣例破り議長への不信任案が可決 任期2年で辞任を拒否

神谷裕司
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 宮崎県三股町議会(定数12)は11日、重久邦仁議長(68)に対する不信任案を全会一致で可決した。重久議長は「議長の任期は2年」とする慣例に従わず、議会の混乱が続いている。不信任案に法的拘束力はなく、同町議会は議会正常化調査特別委員会の設置も決めた。

 地方自治法で議長の任期は議員の任期(4年)によると定められているが、同町議会は申し合わせ(慣例)で2年としていた。議長を2年務めた重久議員は7日の全員協議会で「議長任期の申し合わせは明文化されておらず、2年で辞任する理由がない」などと述べ、辞任を拒否した。これに他の議員11人が猛反発。7日の臨時会で、重久議員に「申し合わせの順守」を求める動議が出された。

 11日の臨時会では、当事者である重久議員が退席して、11人で本会議を開いた。仮議長を務めた上西祐子議員を除く10人の全会一致でこの動議を可決。その後、「7日の臨時会で議員が議長に発言の許可を求めたにもかかわらず、完全に無視した」などの理由で不信任案が提出され、10人の全会一致で可決された。

 議場に戻った重久議長は「議長の任期は4年。任期の継続は二元代表制における議会側の責務で、有権者から任を受けた務めだ」と述べた。(神谷裕司)