「感染怖いが休めない」緊急事態宣言、福岡でも適用開始

新型コロナウイルス

藤原慎一
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 緊急事態宣言の対象に12日から加わった福岡県。宣言適用に伴う対策は、飲食店の休業や時短要請など夜中心のため、福岡市のJR博多駅では12日朝も、マスク姿の通勤客や学生が行き交う日常風景から大きな変化は見られなかった。

 福岡県宗像市から通勤する飲食店従業員の女性(26)は、「感染は怖いですが、休むわけにはいかない」と話した。政府や県はテレワークの徹底を呼びかけるが、「接客業なので店舗に出ないと仕事にならない」と漏らす。

 県内では4月中旬以降、感染者が急増。大型連休明けの5月7日からは3日続けて過去最多を更新するなど感染拡大の傾向は収まっていない。直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者は53・4人(10日現在)に上り、コロナ専用の病床使用率も7割を超え、行政や医療の関係者は病床逼迫(ひっぱく)などへの危機感を強める。

 県は緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」の適用を国に求めながら一足飛びに3度目の宣言となったが、佐賀県基山町から福岡市に通勤する会社員の男性(60)は「徐々に宣言の効果が薄らいでいる感じがする」と話した。

 男性の会社では昨年4月の宣言時はリモートワークだったが、今回は通常勤務を続ける。「人の流れを減らすには、徹底して感染を抑え込むというメッセージこそ必要だ」と注文をつけた。(藤原慎一)

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