トヨタ純利益2.2兆円 コロナ禍でも米中で急回復

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 トヨタ自動車が12日発表した、3月までの1年間の決算となる2021年3月期決算(国際会計基準)は、売上高が前年比8・9%減の27兆2145億円、最終的なもうけを示す純利益は10・3%増の2兆2452億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で急減した世界販売が、昨秋以降は米中市場で急回復。生産コストを下げて収益力を高め、業績回復が鮮明となった。

 本業のもうけを示す営業利益は8・4%減の2兆1977億円。グループの世界販売台数(ダイハツ工業日野自動車を含む)は5・1%減の991万台。

 昨年4月の世界販売台数は前年の約半減となる過去最大の落ち込みで、米国と欧州の生産台数はほぼゼロだった。5月時点の21年3月期の営業利益予想は8割減の5千億円と見込んだ。

 しかし昨秋からは一転して急回復。米国や中国では人気が高いスポーツ用多目的車(SUV)の車種を増やし、販売を押し上げた。20年のグループの世界販売台数は、独フォルクスワーゲンを上回り、5年ぶりに首位を奪還した。

 22年3月期(今年度)は、売上高が30兆円(前年比10・2%増)、営業利益は2兆5千億円(13・8%増)、純利益は2兆3千億円(2・4%増)と予想する。会計基準が違うため単純比較はできないが、いずれもコロナ前の20年3月期(米国会計基準)を超える水準だ。グループの世界販売台数の見通しは1055万台に増やす。