「就活セクハラに遭った」 4人に1人 厚労省が初調査

岡林佐和
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 就職活動や就業体験(インターンシップ)でセクハラ被害に遭った人が4人に1人にのぼることが、厚生労働省が初めて実施した調査でわかった。インターンシップで被害に遭いやすいといった傾向が浮かんだ。

 調査は昨年10月、2017~19年度に大学や専門学校などを卒業し、就活やインターンシップを経験した男女1千人を対象にインターネットで実施された。被害の経験があると答えたのは25・5%。性別でみると男性26・0%、女性25・1%で、男性の方が高かった。

 被害の内容は「性的な冗談やからかい」(40・4%)が最も多く、「食事やデートへのしつこい誘い」(27・5%)が続いた。「性的な言動を拒否したことで内定取り消しなど不利益な取り扱いをされた」ケース(11・0%)もあり、「性的な関係の強要」(9・4%)をされた人もいた。

 被害を受けた場面は「インターンシップに参加した時」(34・1%)が最多だった。「企業説明会やセミナーに参加した時」(27・8%)の割合も高かった。

 一方、セクハラを受けた後の行動についてたずねたところ、「何もしなかった」(24・7%)が最も多かった。大学のキャリアセンター、家族・友人、大学の指導教授などに相談した人はいずれも1~2割にとどまった。「就活をやめた」(7・8%)人もいた。

 セクハラ対策をめぐっては男女雇用機会均等法に基づき、企業は相談窓口をつくるなどの対策を義務づけられているが、対象は雇用している社員のみ。だが、就職活動中の学生に対するセクハラやわいせつ事件の発覚が相次いだことを受け、厚労省は昨年6月に施行した防止対策の指針で企業に対し、学生などの相談にも適切に対応するといった取り組みを求めている。(岡林佐和)