第10回連立離脱して貫いた辺野古移設反対、福島瑞穂氏の思いは

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聞き手=河口健太郎

拡大する写真・図版証言 動かぬ25年 普天間返還合意⑨

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 鳩山政権は、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設計画見直しを掲げたものの、最後は名護市辺野古への移設案に回帰しました。「混乱」の象徴とされましたが、辺野古反対で閣僚を罷免(ひめん)された社民党福島瑞穂党首(65)の目には、そう映ってはいませんでした。

 ――普天間飛行場が固定化された状態が続いています。何が原因なのでしょうか。

 「沖縄の人たちが望まない、できもしない移設計画に固執しているからです。現在の計画は『辺野古への移設』ではなくて、『辺野古への新基地建設』。陸上にある普天間飛行場と違い、新しく軍港も備える計画ですから」

 ――住宅密集地にある普天間飛行場を市街地から離れた辺野古に移すことを、政府は「負担軽減」と訴えています。

 「まったくそうは思いません。2016年に名護市沿岸で米海兵隊輸送機オスプレイが大破した事故がありましたが、もうちょっとで民家がある場所で起こりました。沖縄本島はそんなに大きくない。人口密集地ではないとしても、ひとっ飛びすれば住宅地の真上。騒音に苦しむ人が名護にも生まれることになります。現在の計画は負担増なんですよ」

拡大する写真・図版福島瑞穂氏が主に普天間飛行場返還にかかわったのは

福島 瑞穂

ふくしま・みずほ 1955年、宮崎県生まれ。98年に参院比例区で初当選。当選4回。2009年の政権交代時も社民党党首で、消費者や少子化などを担当する内閣府特命担当相として初入閣した。立憲民主党との合流をめぐり、社民は事実上分裂したが、自らは党に残る道を選んだ。

 ――09年8月の衆院選を控え、民主党の鳩山由紀夫代表が普天間飛行場の移設先について「最低でも県外」と打ち出しました。

 「踏み込んだなって。今までと違う政治をやる、という覚悟を示したと思いました」

 ――民主党は衆院選で大勝し、政権交代が実現します。ただ、社民党国民新党との連立合意には「辺野古反対」「県外移設」など、明確な文言は入っていませんでした。

【連載ページはこちら】証言 動かぬ25年 普天間返還合意

なぜ、普天間は動かないのか。これからどこへ向かうのか。米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の電撃的な返還合意から25年。節目の今年、ワシントン、東京、沖縄にいる朝日新聞記者たちが、日米沖の政治家や官僚、識者や普天間周辺で暮らす人たちに取材しました。

 「『辺野古の新基地建設反対…

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連載証言 動かぬ25年 普天間返還合意(全13回)

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