オプジーボ、2万円値下げへ 当初価格の5分の1に
滝沢卓
厚生労働省は12日、がん治療薬「オプジーボ」の価格を8月から約11・5%引き下げることを決めた。100ミリグラムの場合、現在の約17万5千円から約15万5千円になる。この日の中央社会保険医療協議会で引き下げが了承された。
薬価は年度ごとの改定のほか、年間販売額が350億円超など一定の条件を満たす場合、年4回のタイミングで見直す。厚労省によると、オプジーボの類似薬がこの条件を満たしており、類似薬の価格の引き下げに合わせ、類似薬と競合性があるとされるオプジーボも同様に値下げするという。
オプジーボは小野薬品工業が2014年に発売した新型がん治療薬。当初は100ミリグラム約73万円と高額で注目を集めた。はじめは皮膚がんの治療薬として発売し、その後肺がんの治療でも公的保険が適用されるようになり、販売額が急増。保険財政に大きな影響を与えることなどから、これまで段階的に値下げされている。(滝沢卓)
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