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遺体なき「父親を殺害容疑」端緒はメール 立証に高い壁

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【動画】ALS患者嘱託殺人罪で起訴の医師の母を殺人容疑で逮捕、移送=吉村駿・白見はる菜撮影
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 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性に対する嘱託殺人容疑で、大久保愉一(よしかず)容疑者(43)と山本直樹容疑者(43)の両医師を逮捕して10カ月。京都府警は12日、別の殺人容疑で強制捜査に乗り出した。遺体はすでに火葬され、死因などを検証できない。直接的な証拠は乏しく、立証の壁は高い。

 府警が山本容疑者の父の死に不審を抱いたのは昨年7月、嘱託殺人容疑で逮捕した後のことだ。両医師から押収したパソコンの通信記録をさかのぼって調べたところ、父とみられる人物の殺害をほのめかすようなメールが複数見つかり、一部は山本容疑者の母にも共有されていたことがわかったという。

 その後、複数の関係者に事情を聴くなど捜査を進め、父が急死するような健康状態になかったことを確認。今年に入り、母に任意で当時の状況を聴くなど詰めの捜査を進めたという。府警はこうして得られた状況証拠を積み重ね、強制捜査に踏み切った。

 だが、父は「病死及び自然死」として届けられ、遺体は警察官の確認や解剖を経ずに火葬されたため、死因や死亡時の状況を改めて検証することはできない。「10年」が経過したことで、防犯カメラ映像などの記録や、現場に残された指紋や微物がなくなっている可能性も高い。殺害の方法や場所を特定できるような証拠も乏しい。

愛犬家4人殺人事件では

 被害者とされる人物の遺体が…

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