首位・阪神もブルー? 身内の「5割投手」にはかなわず

内田快
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 12日、甲子園で行われる予定だったプロ野球の阪神タイガース中日ドラゴンズは中止になった。首位阪神の予告先発は青柳晃洋(27)。屋外球場の本拠で今季、まだ一度もマウンドに上がれていない。

 午後4時40分。試合中止が決まると矢野監督は「昨日は3点を追いついての引き分け。流れはウチの方が良かったのでやりたかったけど、青柳には勝たれへんわな」と苦笑いした。

 それもそのはず。青柳は登板予定日が雨にたたられることが多く、周囲から「雨柳(あめやぎ)さん」とありがたくない別称で呼ばれる。昨季は球団もそのジンクスに着目。「雨柳さん」フェースタオルを発売し、ファンの間で人気商品になったほどだ。

 チームメートも、本人も、この状況を面白がっている。セットアッパー岩崎優(29)は、無断で、今季の打席登場曲として徳永英明さんが歌う「レイニーブルー」を選定。青柳は、4月3日に京セラドームでの主催試合で打席に立ってその事実を知ることとなったが、「いい選曲、ピッタリだなと思いました」とご満悦だ。

 雨に見舞われるのは、なにも甲子園に限らない。名古屋での4月28日の中日戦がいい例だ。敵地が屋根付きのドーム球場でなければ、中止になるような土砂降りだった。今月5日に神宮球場であったヤクルト戦もしかり。試合前の練習中に雨粒がパラパラと落ちた。相手の粋な計らいか、球場には「レイニーブルー」が流されるひと幕もあった。どうにかプレーボールにこぎつけ、青柳は6回1失点と好投したものの、勝ち星はつかなかった。

 背番号50をつけているせいではないだろうが、今季の登板予定日が雨天だった確率は5割。調整への影響が懸念されるなか、2勝2敗、防御率2・13と、先発ローテの一角を担っているのは立派というよりほかない。

 この中日戦の雨天中止で、週末の巨人戦へのスライド登板が決まった。「伝統ある戦いだが、気負うことなく頑張りたい」と、横手投げの右腕。そう。球場は東京ドーム。「天敵」への懸念は一切無用なのだ。(内田快)

青柳の登板予定日の天候と成績

日付(球場)       天気 投手結果 投球回 失点

3月27日(神宮)     曇り ○    52/3  3

4月3日(京セラD)   曇り ―    71/3  0

  10日(横浜)     晴れ ○    7   0

  17日(甲子園)    雨  中止

  21日(東京D)    晴れ ●    6   3

  28日(バンテリンD) 雨  ●    6   2

5月5日(神宮)     雨  ―    6   1

  12日(甲子園)    雨  中止