害獣対策で期待の秋田犬 「おいで、おいで」早くも人気

佐々木達也
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 秋田県大館市から福島県南相馬市に贈られた秋田犬の「大馬(だいま)」が12日、飼育される小高区上浦で報道陣に披露された。近くの集落では住民から声をかけられ、早くも地域の人気者になりつつある。

 大馬は間もなく生後3カ月を迎える体重約8キロのオス。震災後に地区で増えたイノシシなどの害獣対策での活躍が期待され、過疎化、高齢化した集落で、住民の間をつなぐ役割も担う。動物行動学を研究し、2年前に市内に移住した北海道大元助教授の鈴木延夫さん(79)が、市から委託されて育てる。

 鈴木さんはすでに、4歳の秋田犬「サンボ」を飼育している。2頭はこの日、近くの中村迫(なかむらさく)地区を「巡回」した。畑仕事をしている住民らに「おいで、おいで」と呼ばれると、2頭ともに寄っていき鼻を寄せた。

 地元の江井三千代さん(67)は「小さな大馬がサンボにじゃれついているのを見ると、心が癒やされる」と満足そうだ。鈴木さんは「住民をつなぐ存在に育てたい。将来はドッグセラピーセンターを作ることもできれば」と話した。(佐々木達也)