増益のトヨタに二つの追い風、加速する脱炭素の独自戦略

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千葉卓朗、今泉奏
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 トヨタ自動車が、収益力の高さをみせた。12日発表した2021年3月期決算は、売上高が前年比8・9%減った一方、純利益は10・3%増加。新型コロナで一時は世界中の工場が止まり販売も激減したが、そこから急回復。米中市場では「追い風」にも乗り、終わってみれば減収増益だった。一方、脱炭素の動きは世界で加速。独自の戦略をさらに推し進める姿勢を示した。

 コロナ禍で年間の売上高は大きく変動した。トヨタ車の世界販売台数は、上期(昨年4月~9月)が前年同期比19・0%減の401万台だったが、下期(昨年10月~今年3月)は一転して12・4%増の507万台に急回復した。上期からの需要反動に加え、「密」が生じない移動手段として車へのニーズが高まったことが要因の一つだ。

 上期は世界中の工場の稼働が止まり、新車が市場に出回りにくかった。米国では、代わりに中古車価格が大きく上昇。これが新車販売に追い風となった。米国で一般的なリース販売では、数年後にあらかじめ決めた価格で自動車会社が中古車として引き取る。引き取った際の価値が当初決めた価格より高いと、自動車会社の利益になるからだ。

 中古車オークション大手の米…

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