アマゾンへの不当な税優遇「なかった」 欧州委また敗訴

ロンドン=和気真也
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 欧州連合(EU)司法裁判所は12日、欧州委員会がルクセンブルクに出した2億5千万ユーロ(約330億円)の回収命令について、無効とする判決を出した。欧州委は同国が米アマゾンに税優遇したと主張したが、「不当な税優遇はなかった」とするルクセンブルク側の訴えを認めた。

 欧州委は2017年の命令で、ルクセンブルクが06~14年、アマゾンの利益を低く見積もって課税しなかった分は、不当な補助金にあたるとしていた。だが判決は、欧州委の認定が不正確だなどとして、アマゾンへの税優遇があったとは認められないと断じた。

 欧州委は米大手IT企業による税逃れに警戒感を強めている。だが、EU司法裁は昨年7月にも、欧州委が米アップルへの税優遇を理由にアイルランドに出した130億ユーロ(約1兆7千億円)の回収命令を無効としており、欧州委は「2連敗」となった。(ロンドン=和気真也)