奄美に回遊、ザトウクジラが過去最多 母子の群れ目立つ

奄美・沖縄

奄美通信員・神田和明
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 鹿児島県奄美大島海域に回遊してくるザトウクジラが、今季(昨年12月~今年3月)は過去最多の670群、1087頭確認された。2014年から調査している奄美クジラ・イルカ協会(興克樹会長)の調べで分かった。長期間、同海域に滞留する母子も確認されており、興会長は「奄美沖が過ごしやすい海域になっていると思われる」と話している。

 今季の初確認は昨年12月で、ピークは2月下旬。確認数は昨季の578群971頭を上回り、同協会は「増加傾向にある」としている。1、2月は南下する群れが、3月に入ると北上する群れが多かった。母子群の確認が105群と目立ち、2日以上同海域にとどまった母子群が4群あり、最長は48日だったという。

 一方でホエールウォッチングのツアー参加者は、同協会に加盟する事業者のまとめで2895人。新型コロナウイルスの影響でキャンセルもあり、昨季(3684人)から減少した。ツアーではホエールスイムの参加者が1783人と人気だったという。

 ザトウクジラは体長十数メートル、体重30トンにもなる。夏場はカムチャツカ半島周辺で過ごし、繁殖シーズンの冬季になると奄美や沖縄周辺に南下してくるという。(奄美通信員・神田和明)